連行

 

<まだらミイラ>


・・・・
ひひ

わたしと一緒に来る気になったか。

ひひひ・・
果たしてその選択が、
おまえの運命をどう左右するのかのう。

わからん!
わからんさ!
人間の運命など。

ただ。
一寸先は・・・
「闇」。

ひ!
ひーーーーひっひっひーーーーーー・・・

怖いか。
ほーら怖いのか。

さあ!
歩け!!
とっとと歩くんだよ!!
十三階段を登る死刑囚のように!


まずおまえをこの土星地下前線基地の最高司令官さまにお会いさせねばならん!!

ひひ。

怖いぞ。
こわーいぞー・・・
わたしよりもずっと怖いお方だぞ。。。

大丈夫かな。
おまえごとき人間が。
「あのお方」に謁見して。
本当に大丈夫なのかな・・・


ひーーーーひっひひーーーー


ほら!
歩け!
もっと早くだよ!

 

 

 

 

ひひ・・・
これはまた。
素晴らしい偶像じゃろう?

しかしこれは実は偶像ではない。
「成り損ない」じゃよ・・・
さよう。
「ダークマンに成れなかった者」の末路がこれだ!

中途半端な意思でダークマンに改造された者の失敗例がこれなのだ。
「人間としての誇り」がダークロンの秘薬・「ダークエキス」を受けつけなかった・・・
それゆえ、
こんな
中途半端な無様な姿になってしまったというわけさ!

おまえもこうなりたいか!
ええ!?

捨てろ!
「人間としての誇り」など!
今すぐに!
ゴミ箱へな!






ひひ。
まあよかろう。

さあ、謁見室についたぞ!
とっとと入れ!

あの「恐ろしいお方」に面接されるのだ!
青臭い大学4年生の若造のように・・・
ビクビクと震えながらに・・・

屠殺されるチキンのようにな!

さあ!入れ!! 

 

 

 

 

 

 

(謁見室入口)

 

(黒猫館$黒猫館館長)