心理試験完結編第五章
「親」
「黒猫館守護神」
光姫。
「親」についての貴方の意見を述べなさい。
「光姫」
いったいわたしたち人間は「親」から、
「生まされた」のでしょうか?
それとも「生まれてきた」のでしょうか?
この問いは実に重要な問いです。
このどちらかの考えを選択することによって、
わたしたち人間の人生は大きく違ってゆきます。
まず。
「生まされた」と考えた場合。
このような考えは必然的に「嫌々ながらこの苦痛に充ちた世に送りだされた。」
という結論に達します。
その先に待っているのは消極的な厭世主義でしかありません。
そのような考えで生きようとするならば、
その人の人生には不平不満と愚痴に充たされた自虐的な生き方が待っています。
次に。
「生まれてきた」と考えた場合。
この考えは「自分の意志」で「生まれてきた」のだから、
当然、この世に対して積極的な生き方をする方向に導かれます。
「自分の意志」で「生まれてきた」のですから、
「自分の生」に責任を持たなくてはならないからです。
さて。
わたしたち人間、いやこのディスプレイを観ているすべての方々。
あなたたちはもう「存在してしまっている」のです。
ならば。
どうせこの世に一度きりの人生を生きるならば、
思い切って「積極的な生き方」をしてみませんか?
しかしわたしは考えを無理強いしているわけではありません。
ただそちらのほうが「楽しい」し「悔いが残らない」から、
勧めているだけです。
そのために。
思い切って「自分は親から生まれてきた」
と考えてみてはいかがでしょうか?
「黒猫館守護神」
貴方は光姫の回答に同意しますか?
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