心理試験完結編第一章
「日常生活」
「黒猫館守護神」
光姫。
あなたの「日常生活」についての考えを述べなさい。
「光姫」
日常生活は一見して平坦で退屈なものと見えます。
単純作業の繰り返し、毎日同じスケジュール。
このような日々に嫌気がさしてくる人が多いことは当然のことかもしれません。
しかし。
そのような単調な生活から逃避するように、
非日常を求め、強烈な刺激をたえず欲する人は少しづつ正しい道からずれ始めていることを知らなくてはなりません。
非日常の世界、あるいは強烈な刺激。
そのようなものに耽溺し始めるならば、
もっと日常からずれこんだ非日常、もっと強烈な刺激を追い求め始めるでしょう。
その先に待っているもの言うまでもなく「破滅」です。
ですから。
わたしたちは、一見「退屈」と見える日常生活の中に「ささやかな喜び」を創造してゆかなくてはなりません。
それは例えば部屋が殺風景だと感じたら小さな花を花瓶に飾ってみる。
面倒だと思っても一日10ページでもいいから読書の習慣を付ける。
そのような「小さな喜び」を生活の各所に盛り込むことによって少しづつ日常生活は灰色からもっと綺麗な色になってゆくことでしょう。
「日常生活」をどのように活き活きとした楽しいものにするのか?
それにはわたしたちのちょっとした工夫と、
それを実践するささやかな勇気が必要なのです。
「黒猫館守護神」
貴方は光姫の回答に同意しますか?
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