(次の部屋に入った時、あなたの脳に直接侵入してくる謎の声が聞こえた。それはくらやみ男爵の声ではなく清らかな少女の声であった。) 

 

<謎の声>

現在、わたしは地上から念波を送っています。あなたは今、くらやみ男爵による精神攻撃を受けています。男爵はその気になれば一撃であなたの精神を破壊できます。どうかくらやみ男爵を刺激しないでもちこたえてください。わたしはこれから地下におります。恐らく男爵と雌雄を決すべき時が近づいているようです。男爵の本当の目的は黒猫館の乗っ取りです。あなたはもてあそばれているだけです。どうかもう少しだけ耐えてください。すぐに参ります! 

 

<くらやみ男爵>

ふぉーふぉふぉふぉふぉふぉーーーーーーー・・・
あの小娘がまだわたしにたてつこうというのか?
ふぉ!!
いまさらあんな小娘ひとりになにができる・・・

まあ良い。
それよりこれからおまえをちょいと生体実験してみようか?
なに?怖い?
ふぉーーーーふぉふぉふぉ・・・
怖がれ・・・もっと怖がれ・・・
恐怖は人間を弱くする。
大好きだよ!抱きしめたいくらいだ・・・
「弱い人間」というやつは。
もっともっと弱くなれ・・・
清朝時代の諺にあるだろう?
「小心翼翼たれ」と・・・
ふぉーーーーーふぉふぉふぉ・・・
頭を押さえてうずくまり、震えながら・・・
そうだ・・・ガクガクと震えながらに、・・・恐怖の絶叫をあげろ。
その絶叫こそわたしにとって最高の美酒なのだ。

さあ次の部屋に入れ!
おまえはモルモットになるのだ。無力で健気なモルモットにな。
ふぉーーーーーふぉふぉふぉふぉ・・・・・・