悪の帝国
悪の帝国
ハムちゃまは「悪の組織」がだ〜〜〜いすき♪でもわたちは「悪」ではありまちぇんよ！！！
(髑髏をクリックしてね！）
不思議界フーマー
デルザー軍団
武装頭脳軍ボルト
犯罪秘密結社テンタクル
ネオ・ショッカー
マドー
『宇宙刑事シャイダー』の敵。
極悪度☆
残虐度☆
卑劣度☆
巨大度☆☆☆
お笑い度☆☆☆☆
セクシー度☆☆☆☆
総合評価☆☆☆
首領 大帝王クビライ
幹部 神官ポー
幹部 指揮官へスラー
準幹部 ギャル軍団（１〜５）
怪人 不思議獣
戦闘員 ミラクラー
はい。ハムちゃまです。今夜の悪の組織は『宇宙刑事シャイダー』の敵、「不思議界フーマー」です。（マジメ！）
ところでこの『宇宙刑事シャイダー』、前作の『宇宙刑事シャリバン』の敵幹部「レイダー」が怖いといってお子様が観なくなるというゆゆしき事態が生じたため、最初から極めて「怖い」要素を排除して造られました。そのため、当然というか登場する悪の組織もなんともユルイというか怖くない、「親しみやすい」悪の組織が登場することとなったようです。
しかしその代わりというかなんというかこの「フーマー」の見所は「不思議」というコンセプトで貫かれております。
その代表的存在が「不思議ソング」です。この曲はサントラにも収録されていますので聞きたいひとはぜひ聞いてください。なんとも不思議というより「変な」歌です。ハイ。そういえば『宇宙刑事シャリバン』の敵「マドー」にも「まぼろしブルース」という主題歌がありましたね。ハイ。
それではいよいよ幹部の面々を見ていきましょう！！！首領「大帝王クビライ」は壁に貼り付いているだけのデクノボーです。（最終回でとってつけたような胴体が出てきてますますコケます。）「指揮官へスラー」は「征伐！！」と叫ぶしか能のないただのオッサンです。ギャル軍団もそこらへんのおねィちゃんを５人集めただけのへなちょこ軍団です。それでは「フーマー」はただのバカの集まりなのかというとそういうわけでもありません。「フーマー」の巫女（？）らしき幹部「神官ポー」が一人だけ目立っています。この人、役者は男性なのですが、格好は女性です。要するにオカマちゃんです。このオカマちゃん、首領のクビライといい仲らしく、口でダッコされたりします。
この「神官ポー」、やぼったいだけのギャル軍団なぞより、よっぽどセクシィです。萌えます。カワイイです。この神官ポーの存在だけで「フーマー」は三流組織への転落を免れています。
さてこの「フーマー」の「作戦」も、カワイイ、ポーちゃんが考えるだけあってカワイイ作戦が多いです。子供に犬をいじめるようにしむけたり、家のパパを珍獣にしてしまったりします。要するにその程度です。ですから地球侵略など無理なのは当然といえます。
子供に夢を、大人にお色気を与える悪の組織といっていいでしょう。おしまい。
『仮面ライダーストロンガー』の敵。
極悪度☆☆☆
残虐度☆☆☆
卑劣度☆☆☆
巨大度☆
お笑い度☆
セクシー度(ゼロ）
総合評価☆☆
首領 大首領
暫定幹部 ジェネラル･シャドウ
暫定幹部 マシーン大元帥
怪人 改造魔人
戦闘員 各改造魔人に直属
ハイ。ハムちゃまです。今夜の悪の組織はみなさんお待ちかねの「仮面ライダー」の敵です。マア！うれしいですね！！といってもあの一世を風靡した有名な「ショッカー」ではありません。実にマイナーな悪の組織「デルザー軍団」です。フフ・・・眼の付け所が違うでしょう？みなさん。しかし単にマイナーであるだけなら「ガランダー帝国」や「ジンドグマ」を取り上げればいいことでしょう。しかしわたしがこのデルザー軍団をみなさんに紹介するにはそれなりの理由というものがあるのです。
実はこのデルザー軍団には「幹部」がいません。いやもっと正確にいうならば怪人全員が幹部なのです。凄い悪の組織ですね。それ故、一見幹部に見えるジェネラル･シャドウも実は「まとめ役」程度の存在です。まあ宴会の幹事という程度の地位しか持っておりません。
さて幹部がいない・・・ということは全体の統率力が極めて弱いことにつながります。事実、このデルザー軍団では怪人同士の争いがたえません。そこが弱みです。デルザー軍団の各怪人は全員幹部級の強さを誇るのに、結局ストロンガーを初めとする７人ライダーに滅ぼされたのはここらへんに原因がありそうです。「合議制」で作戦を進めるのはいいのですが、それが裏目にでたようです。「民主主義」は万能ではないということを雄弁にものがたっていますね。民主主義は一歩間違うと衆愚政治に陥るのです。
さて後半、というか最終回ちょっと手前で「マシーン大元帥」という怪人が登場します。このマシーン大元帥、ヨロイ騎士と磁石団長という二人の怪人を手下に連れています。これはあきらかデルザー軍団の変貌を意味します。それはあたかも民主制ローマが帝政ローマに移行した歴史的史実を連想させますね。これはおそらく大首領が遅々としてすすまないシャドウのやり方に業を煮やしたせいでしょう。といっても時すでに遅く、７人ライダーが終結しマシーン大元帥以下改造魔人軍団は粉砕されてしまいます。おかわいそうに。南無南無。
会社の取り締まり役のみなさん！このデルザー軍団の末路を肝に銘じましょう。合言葉は「鬼とならねば部下は動かず」ですよ！！忘れないでね。それでは今夜はここまで。お休みなさい。
『超獣戦隊ライブマン』の敵。
極悪度☆☆☆
残虐度☆☆☆
卑劣度☆☆☆☆
巨大度☆☆
お笑い度☆☆
セクシー度☆☆☆
総合評価☆☆☆☆
首領 大教授ビアス
幹部 ドクター・ケンプ
幹部 ドクター・マゼンダ
幹部 ドクター・オブラー
幹部 ドクター・アシュラ
親衛隊長 ガードノイド・ガッシュ
怪人 頭脳獣
戦闘員 ジンマー
ハイ。ハムちゃまです。今夜の悪の組織は実にユニークな悪の組織『武装頭脳軍ボルト』です。従来の悪の組織の階級序列は「力」で決定されていましたね。しかしこの組織の階級序列を決定する要素はなんと「頭脳」なのです。うむ〜〜。なんとも考えさせられるものがあるではありませんか！みなさん！！
この組織の首領・大教授ビアスは自称「超天才」の大教授ビアスです。ビアスは天才とそうでない者をきっぱりと区別し、一握りの天才による大多数の凡人の完全支配をもくろみます。怖いですね〜〜〜。ちっとも「天才」でないハムちゃまなどはこのビアスにかかったらさっそく始末されてしまうでしょう！！コワ！！！
（ニヤリ）でもみなさん。なんとなくうしろめたいものがあるんじゃないですか？フフ・・・隠したって駄目。あなただって一度は「俺はあいつより頭がいい」とか「わたしは彼女より知的よん」なんて思ったことがあるんじゃありませんか？といってもハムちゃまはみなさんを責めているわけではありません。この国にまだ根強く残っている「偏差値神話」がこういった歪んだ思考を産みだしているのです。みなさんは被害者であってちっとも「悪人」ではないのです。安心してください。
ところでこのビアス、「超天才」であるだけでは満足できず１０００点頭脳による「完全天才」を目指しています。ケンプもマゼンダもビアスの野望のための素材にすぎないのです。すなわち幹部の頭脳さえ自分の頭脳として吸収してしまおうというわけです。ビアスって悪い奴ですね〜〜！！(プンプン！！）
しかしこのビアス、最終回で１０００点頭脳を得るやいなや子供に返ってしまいます。すなわち自分の歪んだ優等生思想を反省し、人生を一からやり直そうとしたのです。この点でビアスはまだ「救われる」人間（？）でしょう。
しかしいまの世の中このボルト以上に「頭脳」に対する信仰が強烈ですね！素晴らしい頭脳＝素晴らしい人生、というわけです。賢明なみなさんならとっくにご存知のことと思いますが頭が良くても悪い奴はいっぱいいます。それはみなさんのパソコンに毎晩のように送られてくるウイルス付きメールを見れば一目瞭然でしょう。ダニエル・キースの『アルジャーノンに花束を』を引き合いにだすまでもなく、素晴らしい頭脳＝素晴らしい人生ではないのです。みなさん、そのことを、今夜の悪の組織ボルトの首領、ビアスの悲劇から勉強しましょうね。
ハイ。今夜のお話はここまでです。おやすみなさい。
『星雲仮面マシンマン』の敵。
極悪度☆
残虐度☆
卑劣度☆
お笑い度☆☆☆☆
セクシー度☆☆☆
総合評価☆☆
首領 プロフェッサーＫ
副首領 レディＭ
幹部 鉄人モンス
怪人 アンドロイド兵士
戦闘員 （なし）
ハイ。ハムちゃまです。今夜の悪の組織は「犯罪秘密結社テンタクル」です。「犯罪秘密結社」などといってもこのテンタクル、はっきり言ってしょぼいです。アジトはなんとマンションの一室です。首領は唯のじーさんです。怪人は「ズボン」を穿いています。これだけなら唯のお笑い組織です。
しかしこのテンタクルの真の恐ろしさはその「目的」にあるのです。テンタクルの目的とは地球征服ではありません。なんとテンタクルの目的とは「子供をいじめる」ことにあるのです。えっ！？ちっとも怖くないって？？話は最後まで聞くよ〜〜〜に！！
この組織の首領、プロフェッサーＫは病的なまでの子供嫌いです。しかし賢明なみなさんならとっくにご存知のこととは思いますが「嫌い」というのは実は「好き」の屈折した表現なのです。故にこのプロフェッサーＫ、実は相当のシュタコンと考えていいでしょう。さらに子供を「いじめる」のが趣味なのですから「サド」でもあります。みなさん、実はこのプロフェッサーＫの正体はなんと「シュタサド」だったのデス！！。まったく子供の敵とはこういう奴のことをいうんでしょうね！！（プンプン！！）
さてこのプロフェッサーＫの考える「作戦」というのがまた惰弱です。女の子にヒゲを生やしてみたり、子供の涙からダイヤを作ろうとしたりします。全く、子供にとってみたら地球征服以上の恐怖の組織ですよ。怖いですね〜〜。
しかしこのテンタクル、ＴＶを観ている子供に「大人の恐ろしさ」を知らしめたという点で評価できる部分もあります。クレヨンしんちゃんではありませんが『もーれつ！！おとな帝国の逆襲』というわけです。
しかし子供と大人が本当に仲が悪くなったらこの世はおしまいです。昨今の少年犯罪とその一部の大人側の論調を見てもそのことはわかりますね。みなさん。子供と大人は衝突しながらもやはり共存していかなくてはならない存在なのです。その意味でこのテンタクル、子供の敵であるばかりか実は大人の敵でもある凶悪な組織だったのです。安易に見かけにだまされてはいけませんよ。みなさん。
はい。今夜のお話はここまでです。おやすみなさい。
『仮面ライダー』（スカイライダー）の敵。
極悪度☆☆☆
残虐度☆☆☆☆
卑劣度☆☆☆
巨大度☆☆☆
セクシー度☆☆
総合評価☆☆☆☆
首領 ネオ・ショッカー首領
幹部 ゼネラル・モンスター
幹部 魔人提督
怪人 ネオ・ショッカー怪人
戦闘員 アリコマンド
ハイ。ハムちゃまです。今夜の悪の組織は久々にガチンコ（本気）集団のネオ・ショッカーです。このネオ・ショッカー、あの第一作『仮面ライダー』の敵で、またあまりにも有名な悪の組織「ショッカー」とどういうつながりで「ネオ」を名乗ったのか判然としません。「ショッカー」関係者は一人もこのネオ・ショッカーに関係していないようです。つまりこのネオ・ショッカーは「ゲル・ショッカー」と違って全く新たな人脈・思想を持って建設されたらしい組織なのです。ではなぜ「ネオ」を名乗ったのか？という疑問があります。それはわたしが思うに、初代「仮面ライダー」を観て育った世代が「く〜！！ショッカーってなんてクールな組織なんだ〜〜！！」と熱い想いをたぎらせて、その夢を大人になってから実現させた組織であると思われます。実はこのネオ・ショッカー、少年の日の夢を大事にする純情組織だったのです。
しかしこのネオ・ショッカーの「目的」は「ショッカー」以上に過激です。なんといっても「地球の人口を減らすためできるだけ多くの人間を殺す」ことが目的というのですから凄いです。まさにマジです。ガチンコです。
幹部連もゾル大佐のコスプレしているおっさんという風情のゼネラル・モンスターが一番目立っています。カッコいいです。このゼネラル・モンスター、「ひとを殺すのが趣味」というのですからただ事ではありません。しかしこのゼネラル・モンスターも度重なる失敗に業を煮やした大首領に「赤い義眼」（カッコいい〜〜）を送られ怪人ヤモリジンに変身し仮面ライダーに敗れました。南無阿弥陀仏。ここいら辺にも初代ショッカーの特徴であった「身内にも厳しい」という体質がにじみ出ていますね。
しかしこのネオ・ショッカー、地獄大使の線を狙ったと思われる新幹部、魔人提督登場のあたりからテンションが落ちてきます。やはり「ゼットン２代目」の情けなさを引き合いに出すまでもなく「２匹目のドジョー」はうまく救えないということなのでしょうか？
ともあれ偉大なる大ショッカーにオマージュを捧げたばかりか、その遺志を次ごうと奮闘したネオ・ショッカーにはそれなりのグレートなものをかんじます。最近の戦隊ものの軟弱な悪の組織はこのネオ・ショッカーのこころざしの高さを見習ってほしいものです。ハイ。今夜のお話はここまでです。最後にひとこと。「どうしてネオ・ショッカーの首領は怪獣なの？」「わかりませ〜〜〜〜ん」ちゃんちゃん。おしまい。
（宇宙刑事シャリバンの敵）
極悪度☆☆☆☆
卑劣度☆☆☆☆
残虐度☆☆☆
巨大度☆☆☆
セクシー度☆
お笑い度☆
総合評価☆☆☆☆
ハイ。お久しぶりです。ハムちゃまです。本日の悪の組織はこれまたガチンコ！（本気！）組織・である宇宙犯罪組織マドーです。宇宙刑事シリーズでは前作ギャバンの敵がいかにも「犯罪組織・マフィア」的色彩の強いマクーだったのに対して、このマドーは極めて宗教的秘密結社的色彩の強い組織になりました。マドー本部に流れる賛美歌風の音楽、戦闘員ファイトローが身体をくねらせて踊り、そして仏像のように中央壇に鎮座した魔王サイコ。をを！まるで往年の現実の悪の組織であるオ◎ム真理教みたいですね！
しかしこのマドーの持つ神秘性は残念ながら幹部たちにはみられません。大幹部・ドクターポルダーはヒステリックなオールド・ミスという風情です。戦闘指揮官のガイラー将軍は頭におにぎり乗っけたサリーちゃんのパパです。幹部連はこれではマドーは三流組織へ転落してしまうのでしょうか。・・・いーえ、いーえ、そうではありません。ポルダーやガイラーが凡人臭いからこそ魔王サイコの圧倒的存在感が光るのです。この魔王サイコ、足があるのに全く歩きません。たまに手を少し動かすだけです。たまに「カウー！」と口を開きます。怖いです。強そうです。この魔王サイコの存在だけでマドーは三流組織への転落を免れています。さらにシリーズ後半から「死霊界の軍師」レイダーがマドーに参入します。このレイダー、お子さま視聴者をびびらせるほど怖いです。シャリバンもレイダーに半殺しにされています。こいつは強いです。怖いです。まさに魔王サイコに匹敵する実力者です。さらにガマゴン大王と暗殺者レイサという強力な部下も持っています。
さてここまで考察すればマドーの組織形態の特殊さが理解できるでしょう。マドーは普通の悪の組織のように首領を頂点とするピラミッド型の組織ではなく魔王サイコとレイダーという二大巨頭が争いあう二極分化型組織なのです。マア！自民党と民主党みたいですね！このことで最終回近くでレイダーが反乱を起こした理由も納得できるでしょう。
さてハムちゃまはあまり怖がりではありません。故にレイダーのクーデターが勝利したヴァージョンも観てみたいと思うのは贅沢でしょうか。ウエショーと小林義明監督、このヴァージョンもOVAでイイから作って！と直訴したところで本日はおひらきです。ちゃんちゃん。
（ハムちゃま＆黒猫館＆黒猫館館長）
