【中東紀行 62】夢の五つ星ホテル 

 

 

 

 

 

 公衆トイレから出てグランドバザール正門前に再び集合したツアー一行。
 みんな、なんだか疲れたような顔をしている。
 実をいうとわたしも疲れた。斎藤さんは恐らくもっと疲れているのだろう。

 ここで添乗員の森さんからこれからの説明がある。

 森さん「は〜い!!みなさん、ショッピングはお楽しみいただけましたでしょうか!?それではこれから本日の宿「ジェイラン インターコンチネンタル イスタンブール」へ直行して参ります!!

 「ジェイラン インターコンチネンタル イスタンブール」はイスタンブールでも有名な5つ星ホテルです!!ごゆっくりご堪能ください!
 ホテルで2時間ほどご休憩いただけたらいよいよベリーダンスショーに向かって参ります!本日の夕食はそこでお食べいただきます!!それではバスに乗り込んでください!!」

 「5つ星ホテル」・・・という言葉にわたしはゴクリとツバを飲み込んだ。恐らく「大浴場・温泉・垢すり・マッサージ・スイミングプール」つきの豪華ホテルだろう。
 日本で言えば「帝国ホテル」「ホテルオークラ」「ホテルニューオータニ」レヴェルの最高級ホテルに当たる。
 JTB最後の大サービスというわけか。

 ところで恥ずかしながらわたしは「5つ星ホテル」というものに泊まったことがない。
 東京でもいつも泊まるホテルはビジネスホテルである。
 20代の頃などはカプセルホテルにしか泊まれなかったものだ。

 それがいきなり「5つ星ホテル」とは。・・・
 期待に胸が高鳴る。
 
 そしてベリーダンスショー。
 このショーが恐らくツアーのクライマックスになるだろう。

 わたしは旅のクライマックスを予感しながら、イスタンブール市街のチューリップを横手に見つつバスに乗り込んだ。

(画像はイスタンブール街路に置いてあったチューリップの花壇) 
(画像右上にブルーモスク(左)とアヤソフィア(右))
 

 

 (黒猫館&黒猫館館長)