【中東紀行 57】グランドバザール入場

 

 

 寿司屋からバスが出発する。
 細い路地をくねくね曲がりながら疾走する大型バス!

 ふと見覚えのある風景が見えてきた。ブルーモスクだ。ブルーモスクを観たのはたった一週間前なのにひどく懐かしい気がする。

 キキッ!とトプカピ宮殿近くでバスが止まった。添乗員の森さんから説明がある。
 「ハーィ!みなさん!!これからグランドバザールに入場します!!ここで存分におみやげを買ってください!!ちなみにグランドバザール内はイスタンブールで最も危険な地域です!!スリやひったくりも多発しています!お荷物には十分気をつけてショッピングをお楽しみください!!」



 



 グランドバザールとは15世紀のオスマン・トルコ時代から続く由緒あるトルコのマーケット街であり、15世紀から琥珀、トルコ石、トルコのじゅうたん、革製品、人形、服、香辛料、魚、肉、はては奴隷に至るまでありとあらゆるものが売買されてきた。


 現在ではその全店舗は6000店以上!ここで買えないものはないと言われるほどの巨大ショッピングセンターとなっている。

 斎藤さんが不安そうに言う。「貴方、わたしお婆さんなんだからちゃんと守ってよね。」
 OK!OK!斎藤さんひとりぐらいガッチリ守ってあげますよ!!とばかりにわたしと斎藤さんはグランドバザールに入場してゆく。
 わたしとしてはトルコ石や革製品など専門店でなにも買えなかったリベンジをグランドバザールで果たすつもりであった。

 「み・て・ろ!ガッチリ買ってやる!!」

 はたしてその内部でわたしと斎藤さんを待つものとは・・・?



(写真はグランドバザール正門)

 

(黒猫館&黒猫館館長)