【中東紀行 31】目玉の魔除け 

 

 カクマイル地下帝国前でツアーは一旦解散、わたしはおみやげ屋さんに入った。
 いろいろな種類のおみやげがあるわ、ある。

 亀の置物だの鉄製のアクセサリーだの不思議な物が沢山売っている。
 わたしは日本のアニメ番組「けいおん!」の影響で石を彫って作った亀の置物を手に取ってみた。意外と良くできている。
 するといきなり店の主人が飛んできた。

 主人「おー!チャイニーズ!?」
 わたし「ノー!ジャパニーズ!」
 主人「アイ・ライク・ジャパニーズ!!安い!安い!」

 となぜか主人は「安い」だけ日本語で答えた。わたしが応答する「いくら?」
 主人「13トルコリラ」(約ビール二杯分の値段)

 13トルコリラなら確かに安い。わたしは亀の置物を買って主人に包んでもらった。

 わたしはその店を出ると次の店に入ってみた。
 この店もまた品物が多い。

 と店先になにか妙なものが吊るしてある。
 なんだ?・・・これは??
 と良く見てみると「青い目玉」である。いったいこれは何だ??


  


 またその店の主人が飛び出してきた。
 「安い!安い!」また安いだけ日本語でしゃべった。「5トルコリラ」
 わたしは青い目玉を見て途方にくれた。5トルコリラなら確かに安い。しかし一体これは何だ!?

 その時、オキアイさんが店の前を通った。
 オキアイさんに聞いてみる。「この目玉はなんなのですか?」
 オキアイさん「これはトルコに伝統的に伝わる魔除けです。」

 魔除けならおみやげに良いんではないかと思って、わたしは目玉を一個買った。

 現在、亀の置物は母の長寿を願って母のベットの横に、目玉は父の部屋にある。カッパドキアでは良いおみやげが買えたものだ。

 わたしはおみやげをゲットすると見晴らしの良い広場へ出た。

(写真はトルコの目玉の魔除け)

 

(黒猫館&黒猫館館長)