【中東紀行 27】奇岩世界カッパドキア

 

 

トルコ周遊旅行4日目。

 いよいよ今回のトルコ旅行の目玉、カッパドキアへ突入する。

 心配されていた天気は快晴!
 とことん今回のトルコ旅行はついている!!

 カッパドキアは現在世界遺産に登録されており、全世界から観光客が集結してくる。
 またカッパドキアは自然造形された奇岩群という「自然遺産」と古代キリスト教徒の洞窟住居という「人口遺産」が複合した世界でも珍しい「複合遺産」である。

 ネフシェヒルの洞窟ホテルから朝7時に出発したバスがカッパドキア中心部へ突き進んでゆく。第一の目的地は「三姉妹の岩」だ。カッパドキアには主要な岩にはすべて「名前」がついている。

 ツアー一行がどやどやバスから降りる。
 とここでまた問題発生!

 なんと一人旅の若い女性「河野さん」が履いているハイヒールしか持っていないというのだ。ハイヒールではカッパドキアの奇岩世界を歩行するのはとても無理であろう。
 かと言って河野さんをひとりバスの中に残してゆくわけにもいきまい。ツアー一行は途方に暮れた。その時、おばさんのひとりが叫んだ。

 「ズックもうひとつ持ってますよ!!」
 
 おばさんのひとりが予備のズックを用意していたらしい。
 これでツアー一行は一難超えた。まさに外国のそれも僻地ではツアー一行は「運命共同体」なのだ。


 徒歩でツアー一行がもくもくと歩く。
 おばさんたちはかなりつらそうだ。それでもオキアイさんと森さんは速度を緩めない。なんというスパルタ旅行!

 やがてツアー一行はカッパドキアで代表的な奇岩のひとつ「三姉妹の岩」に到着。仲の良い三姉妹のように細長い岩が三つ並んでいる。わたしはぼんやりとみなみけ三姉妹を連想した。おばさんたちがたちまちカメラのシャッターを押す。わたしもすかさず写真を撮った。


  


 わたしはオキアイさんと森さんに頼んで三人並んでの写真をおばさんのひとりに撮ってもらった。この写真はカッパドキアにおけるわたしの記念碑的な写真となった。

 さて20分ほど見学した後、ツアー一行は次の目的地、ギョレメ野外博物館へ徒歩で向かう。


(写真はカッパドキアの奇岩群でも有名な「三姉妹の岩」)

 

(黒猫館&黒猫館館長)