【中東紀行 19】首都・アンカラへ
ツアー一行がアタチュルク国際空港に到着した。
イスタンブール郊外からトルコ共和国首都アンカラへ向かって国内線に乗り込むのだ。
ツアー一行はスルリスルリと改札を抜けてゆく。
国内線だからそれほど搭乗検査が厳しくない。
全員乗り込んだ所で飛行機出発。
ごおお・・・と物凄い音を立ててアンカラ行き国内線が飛び立つ。
トルコ航空のパイロットは全員トルコ軍のパイロットを兼ねている。いわば軍隊仕込みの飛行機操縦であるわけだ。これならイランからミサイルが飛んできても安全に避けられるだろう。
と一安心した所でスチュワーデスが機内食を運んできた。
時間はAM9時だからこれは朝食である。
マルマラホテルで朝食を食べてきたので、2回朝食を食べることになる。困るなあ、太っちゃうなあ、などと心配しながらぺロリと機内食を平らげてしまった。
さてここで、現在の目的地・アンカラについて説明を加えておこう。
アンカラはトルコの首都である。
国父アタチュルクが1922年にトルコ近代化政策の一環として、イスタンブールではなくあえてアンカラを首都に選んだ。
首都アンカラにはこの国父アタチュルクの墓やヒッタイト人の遺跡で有名な考古学博物館が存在している。
また今回のツアーの目玉とも言えるカッパドキアへの中継地点として利用されることも多い。
イスタンブールが歴史的トルコを象徴する都市であるならば、アンカラは近代国家としてのトルコを象徴する都市であるのだ。
やがて2時間ほどの航空でアンカラへ到着。
ツアー一行は国父アタチュルクの眠るアタチュルク廟へ向かってバスへ乗り込んだ。
(黒猫館&黒猫館館長)