「トイレはどこだ!?」
とディズニーショップから飛び出たわたし!
まず考えたのが有料トイレであるが、全くどこにあるのかわからない。数分間ウロチョロしてわたしは有料トイレをあきらめた。
日本の公衆便所より数少ないパリの有料トイレ!
まさに「水と安全はタダではない」のだ。
次にシャンゼリゼ通りのカフェに入ってトイレを貸してもらおうとおもったが、いかんせんディズニーショップで散財してしまった後なので、カフェに入るだけのユーロの持ち合わせがない!(後でわかったことであるが、パリではトイレに行きたくなったらカフェに入ってコーヒーを注文してから、トイレを貸してもらうのが一般的なんだそうである。)
次にデパートのトイレを考えたが日曜日なのでどこも休みである。さすがパリ市民は日本人と違って日曜日まで働かない、というわけだ。
さあ、そうこうしているうちにいよいよリミットが近づいてきた。
さあ、どうする?
さあ!どうする?
さあ!!どうする!?
わたしの内なる声がわたしに問いかける!
どうしようもない!
結局、ピザ屋の後ろの駐車場で用を足したわたし!
通行人に見られたことは確かだ。
それどころか警察に見つかったらしょっ引かれていたかも知れない。
これから海外旅行に行く計画のある諸君、トイレの場所の確認だけは忘れるな。さもなくばわたしのような恥をかくぞ。
「全く日本人の恥だぜ・・・オレはよ・・・」
などと呟きながらツアー最終日のメランコリーも感傷もどこかへ吹っ飛んで言った気分。
しかしわたしはこれで少しは元気が出た。(不思議な論理である。)
なぜか天気も良くなってきた。
わたしはとぼとぼと集合場所である凱旋門に戻りだした。
ついにルーブル美術館、ツアー最後の観光名所である。
(黒猫館&黒猫館館長)