『令嬢嬲り』
姫野カオルコ著。カバ完本。昭和61年6月10日初版発行。マドンナメイト刊。袖文・吾妻ひでお
<収録作品>
・「令嬢嬲り」
・「甘蜜の屈辱」
・「セーラー服聖少女受難曲」
・「舵-女教師恥舞」
・「聖べザリオ女学院 淫虐の苑」
・「絵里香 かわゆい獲物」
・「美しき幼獣たち」
本書は児童文学から青春小説、さらには恐怖小説やドタバタ喜劇まで幅広く活躍する現代の才媛・姫野カオルコ氏の最初期の小説集。
基本的に本書はSM小説集なのであるが、正統派清純少女陵辱小説「令嬢嬲り」から女王様・M男小説「甘蜜の屈辱」、ドタバタ喜劇SM小説「セーラー服聖少女受難曲」まで幅広い作風のSM小説7編を収める。
そのバリエーション豊かな作風から後の直木賞候補作家としての姫野カオルコ氏の才能をかいまみることができるだろう。
さて本書はブックオフ的古書店でも十分に入手可能あるが、最近はめっきり出なくなってしまった。どうしても欲しい人は心を鬼にして探すしかないだろう。
(黒猫館&黒猫館館長)