しゃむねこ図書館

 

(この部屋では僕の愛読書を紹介します。・・・あ!でも僕は稀こう本とか持ってません。ゴメンナサイ。・・・あ!また謝っちゃった。。。・・・とにかく僕の好きな本をどんどん紹介してゆくからみんな楽しみにしていてね!!)

石川啄木 ケンカに勝つ60の方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『石川啄木』

  

岩城之徳著。学燈文庫。カバ完本。初版昭和37年11月5日。

 この本は僕が始めて読んだ短歌の本です。僕が2002年にアメリカ留学に旅立つ時に館長様にもらった本です。館長様がどうして僕にこの本を選んでくれたのか、読んでみてよくわかりました。
 
 石川啄木は「漂白の歌人」と呼ばれています。岩手県渋民村から函館、そして東京文京区へ、啄木は各地を点々としながら、望郷の念にかられてゆきます。

 「石もて追わるるごとく
  ふるさとを出でしかなしみ
  消えることなし」

 僕は追われたわけじゃないけど、この詩の意味はよくわかります。ニューヨークのなにもない殺風景なアパートでひとり暮らしている時に、僕が黒猫館でみんなと一緒に過ごした楽しい日々を何度も思い出しました。ああ、これが「望郷」ってゆうものなんだな、、、と良くわかった気がします。

 この文庫本は学習用だけど、それだけに【解説】【注釈】【語釈】【鑑賞】とついていて、文学なんてまるで知らない僕みたいな人間にも良くわかるように詳しく書いてあります。もしみなさんの中に「短歌なんてダサい」と思っている人がいたらこの本を読んでほしいな。「短歌」というものの素晴らしさが良くわかると思います。

 最後に僕の一番好きな啄木の歌を。

 「不来方のお城の草に寝ころびて
  空に吸われし
  十五の心」

 

 

 

『ケンカに勝つ60の方法』

  

 

中谷彰宏著。ダイヤモンド社発行。初版2001年2月1日。カバ帯完本。

 この本はボクが初めて自分の小遣いで買った本です。題名どおり「ケンカ」の仕方について書いてあります。ボクは腕力も弱いし、気も弱いです。だからいつもいじめられる。そこでこれではダメだ!と思って夢中で読んだ本がこの本です。

 この本には「相手の上になる。」とか「頭突きが一番強い」とか「冷静なほうが勝つ」とか現実のケンカのテクニックについてはもちろん詳しく書かれています。これはボクがニューヨークに留学している時に自分の身を守ることに非常に役立ちました。

 でもボクが一番心に残ったのはこの本の最初の章である「ケンカは悪いことではない」ということです。ボクはここでショックを受けました。絶対にケンカをしない平和主義者だったボクの精神を底から揺さぶられた気がしました。

 ではなぜ「ケンカは悪いことではない」のでしょうか。中谷さんはこう言っています。「ケンカを通して痛みを知る」、これを読んだ時、ボクは「ケンカって深いな。」とつくづく思いました。なんていうかケンカって人間関係の基本というか。

 現在いじめられている人にはぜひこの本を読んで欲しいな。ものの見方が180度変わると思う。もちろんケンカが強くなりたい人にもお勧めです。

 ケンカって「戦わなくては生きていけないからケンカする。」、そんな単純なものではないんです。そこをこの本からみなさんに学びとってほしいです。