神々の庭
(地下13階)
<光姫>
此処は?
なんという眩しい光の洪水。
そして清浄な空気。
<黒猫館守護神>
光姫。
此処は代々の黒猫館館長でさえも足を踏み入れたことのない場所、「神々の庭」です。
此処はわたしたち神々の住処である「神々の空間」へと繋がる空間なのです。
そうです。
ここはもう人間の世界ではありません。
神々の世界なのです。
<光姫>
神々の庭。
此処にいるだけでとても癒される・・・
そんな感覚があります。
<黒猫館守護神>
光姫。
それでは「試験」を開始します。
この試験に合格したら、わたしは地球人類に力を貸しましょう。
不合格でしたらなにもしないでわたしはこの惑星を去ります。
覚悟はよろしいですか?
<光姫>
もうすでに覚悟はしてあります。
どうぞ「試験」をお始めになってください。
守護神様。
<黒猫館守護神>
「試験問題」はかってくらやみ男爵が人間に課した「心理試験」の内容を使用します。
なぜならあの「心理試験」の「結論」がくらやみ男爵によって引き出された各個人の内面であるからです。
それ故。
この試験は光姫だけではなく、「心理試験」を受けた者全員が回答しなくてはなりません。
しかしそれは「強制」ではありません。
ただ。
くらやみ男爵があなたがたの体内に埋め込んだ「ガンの種」。
それがどうしても気になる人はこの「試験」を受けなくてはなりません。
「ガンの種」を除去するためにはくらやみ男爵の「怨念」を断ち切る必要があるからです。
もし「試験」を受けなければあなたがたの体内に眠る「ガンの種」が発芽する可能性は50%。
もし「試験」に合格すれば0%。
もし「試験」に失敗すれば100%。
それぞれの確率が用意されています。
どの道を選ぶかはこのディスプレイを見ている貴方しだいです。
この「試験」では三回までのお手つきをゆるします。
四回目からは不合格と思ってください。
試験問題の正解・不正解はわたしが独断的に判断します。
それが嫌な者はお帰りなさい。
それでは。
「試験」を受ける勇気ある者は下にあるドアを開きなさい。
そうでない者は一番下にある出口から人間の世界へと帰還しなさい。