大広間

(地下七階)

(なにもない大広間にあなたはひとり立っている。そして闇から聞こえてくる耳障りな声。)

 

地獄へようこそ・・・
もうおまえは逃れられない。
あれほど警告したのに、おまえは踏み込んだ。
自業自得・・・さよう、おまえ自身がここへくることを望んだのだ。

ブラウザの「戻る」ボタンを押すだと?
パソコンの電源を切るだと?

ふぉーーーーふぉふぉふぉ・・・・・

いいだろう。やってみろ。
だが無駄なことだ。
たとえ前のページに戻ったとしても
わたしはもうすでにおまえの脳髄に取りついている。

地獄がくるのだ・・・地獄が。

おまえにはもう夜も昼もない。
夜は悪夢、昼は幻覚。
おまえの一生は今日この瞬間から地獄に変わった。

ふぉーふぉふぉふぉ・・・

憎いか?このわたしが?
憎め!もっと憎め!憎むがいい・・・

おまえの憎悪が大きくなるほどわたしはおまえの中で大きくなる。
どうあがいても逃れられない。

わたしは闇、・・・そして憎しみ、悲嘆の使者。

そんなわたしの姿を見たいか?

よいだろう。
みせてやる。
下のボタンを押せ。