『白虎社的世界』

 

    

 

 大須賀勇他著。無刊記。裸本完本。定価記載無。大判。

 「明るい暗黒」を合言葉に1980年代の舞踏シーンを山海塾とともにリードした白虎社の大型パンフレット。パンフとはいえ執筆陣は、岡本太郎、中沢新一、白石かずこ等、超豪華。読み応えのある内容となっている。

 ところで白虎社といえば「マーパ」の音楽、サイバーパンク風衣装、異様なオブジェ等、シンプルを旨とする山海塾と好対照をなす異能集団であった。1996年の解散は惜しまれる。わたしとしてはもう一度、白虎社の舞台を生で見てみたいと思っているのだが、もう無理だろうか?

 ところで写真右はわたしが1991年に参加した白虎社熊野夏期舞踏体験合宿のポスター。この合宿は大変厳しいことが特徴でトロ臭い若者であった当時のわたしは何度殴られたかわからない。体重も2週間で5キロ減った。それほど厳しい合宿であったが、いまとなっては青春の思い出としてなつかしく思い出される。

(黒猫館&黒猫館館長)