『腐爛頌(特装版)』
モーリス・ロリナ著。白鳥友彦訳。森開社発行。限定50部記番。丸背上製背革装二重函完本。多賀新銅版画2葉入(サイン)
フランスの象徴派詩人、モーリス・ロリナの詩集。原題は『神経症』。題名どおり神経症的に極端な誇張・比喩に充たされた詩集である。およそ日本人の詩とはかけ離れているので、総じて難解。ただボードレールやランボウの好きな人なら理解できるだろう。
多賀新の銅版画は2葉とも極めてユニークな画風。この銅版画を観るだけでも買っていいと思わせる本だ。
尚、本書は『佐川ちか詩集』と並ぶ森開社の特装本2冊のうちの一冊。『佐川ちか詩集』は復刻版だけにこちらのほうが人気があるようだ。森開社コレクターならぜひ持ちたいアイテムである。