『おかあさん』(限定愛蔵版)
サトウ・ハチロー著。昭和41年5月8日発行。オリオン社発行。部数不明限定版。角背上製布装。夫婦箱入。挿絵鈴木信太郎。
あのミリオンセラーの詩集『おかあさん』の決定版といえるのが本書。大判で読みやすく、鈴木信太郎の絵も多数挿入されていて楽しい。表紙の布装も正に「おかあさんの手造り」といった風情で味わいがある。
内容は平明な言葉で「おかあさん」への思慕を綴ったもの。母親への想いは万人に共通のものだから『おかあさん』がミリオンセラーになったのもうなずける。
文庫版『おかあさん』との詩篇の異動は現在調査中である。しかしこの限定愛蔵版はかなりのボリュームだからほとんど網羅されているのではなかろうか?