えびちゅ幻想
(2009年5月5日子どもの日スペシャル・ポエム)
(↑えびちゅを描いた漫画↑)
僕はえびちゅなんだな。
漢字で書くと「海老忠」なんだな。
苗字はないんだな。
僕はハムスターとは違うんだな。
えびちゅなんだな。
僕の身体はプクプクしているんだな。
そして丸っこいんだな。
縦に長い人間とは全然違うんだな。
僕がえびちゅだと言うとおとなの人たちみんな笑う。
でも僕はやっぱり人間ではなくえびちゅだしこれはどうしようもないんだな。
僕はえびちゅなんだな。
だから話しかたは人間とちょっと変わってる。
すると人間にからかわれたりするんだな。
ちょっとくやしいんだな。
僕はえびちゅなんだな。
だから時々はころころ丸まって、地面を回転する。
これをやるとおとなの人たちみんな驚く。
でも僕はえびちゅなんだから、驚く必要はないんだな。
僕はもう地球は飽きたんだな。
だから僕はもうすぐ星に帰るんだな。
そっとおとなの人たちに気づかれないように、地球を出ていくんだな。
その日も地球は回ってるし、みんななにも変わらないんだな。
だから僕は安心して帰れるんだな。
ばいばい、地球。
僕はやっぱりえびちゅなんだな。
これから夜空を飛ぶんだな。
えびちゅの星に向かっていくんだな。
(黒猫館&黒猫館館長)