尻の穴の光
尻の穴の傷痕をしっているか。
何千回、何万回を脱糞した後で
厳しく擦られてきた無残な傷痕。
尻の穴の傷痕をしっているか。
陰茎を肛門に差し込んで
何度も何度も出し入れしてできた人間の罪の烙印。
尻の穴の傷痕をしっているか。
無理やりに大腸カメラを押し込まれて
溢れた血便にまみれた死の予兆、ズタズタの肛門。
そういったすべての傷痕が交じり合って
尻の穴には妖しい煌(きらめ)きが充ちているのだよ。
人間が尻の穴をまともに見られないのは
まぶしすぎるからなのだ。
そうして尻の穴は今日も煌々と神聖に
光っている。
死して尻の穴が閉じるまでの
わずかな 期間。
太陽。
(黒猫館&黒猫館館長)