「くろねこさんに捧げるたてよみ歌」



く 黒き猫 住まう館に
ろ 朧月の 光差すとき
ね 眠りゆく 姫君の耳に
こ 木霊する 遠吠え哀し
サン さんざめく まろうどの声
あ 歩みくる 死の影ぬぐい
り 輪舞する 人群れの床に
が 外気より 忍び寄る闇
と ともし火を ともに掲げて
う 憂いなき 世界へ永久に


 

 

(この作品は黒猫館館長の大事なお友だちであるつくよのさんから当サイトへ贈られた。)
(C)つくよのさん